「コンビニ人間」

今日の本は、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」です。

またまた芥川賞受賞作品。
純文学風の作品が続きます。

36歳未婚女性。
コンビニのアルバイト歴18年。
そんな古倉恵子さん日常を綴った小説です。

幼いころから周囲とちょっと感性(?)が違った恵子さん。
両親も妹もいわゆる「普通」なのに、自分だけが他人とうまくなじめません。
そんな恵子さんにとってコンビニのバイトは、周囲に溶け込める絶好の場でした。
コンビニの完璧なマニュアルは、日常の振る舞い方を学ぶ術であり
そのマニュアルに沿った仕事をしている限り、周囲におかしな目で見られない。

ストーリーを聞いてもよくわからない、読んでみてはじめてわかる小説です。
わかったような気がするだけかもしれませんが。

自分というものが宙ぶらりんのふわふわしているものだと気づかされ
心をざわつかせるような小説です、たぶん。


コンビニが好きな人
ホームグラウンドが欲しい人
周囲との違和感に戸惑っている人
にオススメです。



オススメ度
☆☆☆☆☆






スポンサーサイト

theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

tag : 村田沙耶香

「ツナグ」

今日の本は、辻村深月さんの「ツナグ」です。

あの人とどうしてももう一度会いたい、と願う人はいますか。
そんな生者と死者を繋ぐ役割を担う人「使者(ツナグ)」
生きている人にも亡くなった人にも人生がある。
死者に会いたいと願った4人と使者の物語。

亡くなった人と会えるなら・・自分でも考えました。
生涯で一度きり、そんな選択を行使したいと思う人は今のところいません。
そういう人がいない、ということが幸せなのか不幸なのか。

死者に会いたいと願う4人の物語の連作ですが、
それぞれ人物像と願う理由が異なります。
設定が秀逸で、切なくなる話ばかり。
感情移入しすぎてしまって、少々後に残りそうな小説でした。


ちょっと心を揺さぶられたい人
亡くなってしまった会いたい人がいる人
大きな後悔を抱えて生きている人
にオススメです。



オススメ度
☆☆☆☆☆




theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

tag : 辻村深月

「陸王」

今日の本は、池井戸潤さんの「陸王」です。

百年続く老舗の足袋メーカー。
老舗ながら従業員20名ほどの零細企業。
生活様式の変化により年々市場が小さくなる足袋業界。
毎月の資金繰りにも悩まされ、銀行にも見下げられる現状。
四代目の社長がジリ貧の業績を打破すべく新規事業に乗り出すのだが。。


期待を裏切らなず、スカッとするお話です。
中小企業の経営者が、大企業や銀行相手に立ち向かう。
次から次へ襲い掛かる困難も知恵と勇気で解決。
ものづくりにかける情熱とプライド、こういう話好きなんです。
プロジェクトXみたいで、今の時代には受けなさそうな話ですが
売れているところを見るとそうでもなさそうです。
こういうストーリーが売れる日本に生まれてよかったです。

ヘタうつとブラック企業って言われそうな会社ですけど。


仕事にプライドを持って打ち込んでいる人
仕事にプライドを持てない人
中小零細企業で働いている人
にオススメです。



オススメ度
☆☆☆☆☆






theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

tag : 池井戸潤

教団X

今日の本は、中村文則さんの「教団X」です。

自分の元から消え去った女を追ううちにたどり着く謎の二つの教団。
解放的なゆるい教団と閉鎖的なカルト教団。
対照的な二人の教祖の生きざまと教義が交錯し、この国を根底から揺さぶり始める。

宗教、哲学、戦争、量子学、SEX。
いろんなものがごちゃまぜになって、教祖二人の対照的な教団を浮き彫りにされていきます。
ひとつひとつの哲学なり体験なりは面白いのですが、全体として見るとなんだか「?」でした。
長い長い物語ですが、読み終わってみるとちょっと物足りない、そんなお話です。
量子学の部分は、わかったようなわからないような。
ちょっと勉強してみようかな、って気になりました。(しないでしょうが)





宗教に興味がある人
戦争体験と理性に興味のある人
生き方に悩んでいる人
にオススメです。



オススメ度
☆☆☆







theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

tag : 中村文則

PK

今日の本は、伊坂 幸太郎さんの「PK」です。

中編小説の3本セットです。
どれも伊坂ワールド炸裂、感じでなかなか面白いです。
あまり物事を深く考えないで読める本です。

伏線の回収の仕方が相変わらずおしゃれです。

伊坂さんが好きな人
おもしろい小説が好きな人
ちょっと疲れている人
にオススメです。

オススメ度
☆☆☆☆




PKPK
(2012/03/08)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード